【英語NEWS】石油メジャーの転換点 シェルがクリーンエネルギーを拡大

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こんにちは。ダチョウです!

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子<br>ダチョウ

ダチョウ

ヨーロッパの石油メジャーのシェルが、カーボン・ニュートラルを打ち出したで。

元記事は、BBC “Shell: Europe’s biggest oil firm sets out carbon neutral plans, 11 February 2021” より

本記事のポイント

・石油大手シェルが、再生可能エネルギーの重視を公表。
・特に、水素の潜在性に注目。
・しかし、化石燃料の使用はまだまだ継続。

 石油業界は、大転換の時期にあります。

 2019年、石油の生産はピークに達しましたが、その後、徐々に減少傾向へ。その矢先に、新型コロナウイルスの感染拡大により、石油需要は低迷。石油大手シェルにいたっては、巨額の損失を計上しました。

 そんな中、シェルは、新たな計画を公表しました。

Oil giant Shell has said it wants net zero emissions both for itself and from products used by its customers by 2050. Shell wants to expand its renewables, biofuels, and hydrogen businesses as it comes under increasing pressure from investors and creditors.

BBC 11 February 2021
英訳

石油大手のシェルは、2050年までに自社がエネルギーを生産する過程、および、顧客がエネルギーを消費する過程の両方において、ゼロ・エミッションを実現させたい、と述べた。同社は、投資家や債権者からの圧力が高まる中、再生可能エネルギー、バイオ燃料、そして、水素ビジネスを拡大したい意向だ。

 第一にかかげる目標は、大気中に放出される二酸化炭素の量を低減させるというものです。そのために、とりわけ再生可能エネルギー計画に出資し、長期的には、石油とガスに基づくエネルギーの生産販売体制から再生可能エネルギーの販売体制へ移行する予定です。

 そのような販売体制へシフトすることで、生産者側だけではなく、顧客側の二酸化炭素の排出量をも減らすことができるのです。例えば、顧客がガソリン車の使用をやめて、再生可能エネルギーで生産された電気で動く電気自動車を使用するようになれば、環境への負荷がさらに軽減されます。

 シェルのCEOであるBen van Beurdenは、今後、クリーンな電力の販売により重点を置き、その市場における主要なプレーヤーになりたい、と述べています。

 ちなみに、シェルの競合他社であるBP(British Petroleum)や TOTALは、シェルより一足先に太陽光発電や風力発電の増加を公表しています。

 石油大手が目指すところは、エネルギー製品を極限まで低炭素か、あるいは無炭素にすることです。そのために注目されているのが、水素です。

Shell will use its existing refineries to start to produce biofuels, but it will also use them to produce hydrogen. Growth potential is huge in hydrogen, and Shell is aiming for a double-digit share of global hydrogen sales.

BBC 11 February 2021
英訳

シェルは、既存の製油所を使用してバイオ燃料の生産を開始するが、それに同時に、水素の生産も行うつもりだ。水素には、非常に潜在性がある。シェルは、世界における水素販売量のうち、2桁のシェアを目指す予定だ。

 水素燃料車の需要が急増した場合に備えて、水素の販売を拡大する予定です。さらに、水素を動力源とする家庭用暖房の市場の潜在性にも関心を示しています。

 その他のシェルの今後の見通しです。

 電気自動車の充電ステーションに関しては、2025年までに、60,000箇所から500,000箇所に増やし、また、再生可能エネルギーの販売量に関しては、2030年までに、年間560テラワット/時間に増加させるとのことです。

 しかし、ジェット燃料やディーゼルのような環境にダメージを与える製品の販売はしばらく続ける予定であり、その分、炭素回収の手段として、植林活動などの手段を通して炭素排出量を相殺させるとのことです。

 完全にクリーンな社会が実現するまでには、もう少し時間がかかりそうですね。

ちなみに、石油元売企業の売上世界ランクは以下の通りです。

・エクソン・モービル(米)
・ロイヤル・ダッチ・シェル(英蘭)
・ビー・ピー(英)
・シェブロン(米)
・トタル(仏)
・コノコフィリップス(米)
・中国石油化学工(中)

※トムソンロイターより

単語まとめ
・net zero emissions:ゼロ・エミッション
・expand:〜を拡大する 
・renewable:再生可能な
・biofuel:バイオ燃料
・hydrogen:水素
・exist:存在する
・refinery:製錬所 
・potential:潜在的な
・be aiming for:〜を目標とする
ダチョウ<br>先生
ダチョウ
先生

日本の石油販売大手は、エネオス、コスモ、出光等だ。これらのエネルギー政策にも注目だ。

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