【映画】『真珠の耳飾りの少女』(2004) モチーフの少女は誰なのか?

【映画】

こんにちは。ダチョウです!

本記事は、タイトルの映画についてです。

子<br>ダチョウ

ダチョウ

フェルメール好き、またアートやオランダの歴史に興味のある人などにおすすめ!

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本作のみどころ

・オランダ黄金時代の偉大な画家フェルメールの日常について知れる。
・絵画『真珠の耳飾りの少女』のモチーフの謎に迫る。

作品情報

 本作は、ピーター・ウェーバーによるものです。1968年、彼はイギリスに生まれました。この作品は、イギリスとルクセンブルクの合作です。トレイシー・シュヴァリエの小説『真珠の耳飾りの少女』(1999) に基づいています。

あらすじ

 舞台は、17世紀オランダのデルフト。主人公は、タイル絵師の父を持つグリート。父が失明してしまう。グリートは、家庭を支えるため女中として働き始める。場所は、画家フェルメール宅。彼女は、フェルメール夫人から夫のアトリエの掃除を命じられる。アトリエに出入りするうちに、フェルメールの作品に興味を持ち始める。

  ある日、彼の絵の中に描かれている椅子に違和感を感じる。そこでグリートは椅子を移動させる。フェルメールは、彼女に構図や陰影のバランスなど絵画の才能があることに気がつく。グリートは女中としての仕事の合間に、フェルメールに手ほどきを受けながら、彼の作業の手伝いを始める。

 やがてフェルメールは、グリートの肖像画を手がけることに決める。グリートは、完成した彼の作品を見て、自身の内面、つまりフェルメールに対する感情が描き出されていることに感嘆とする。一方その作品は、フェルメール夫人の怒りをかい、グリートは女中を解雇させられる。

フェルメールとは?

 1632年、ヨハネス・フェルメールはオランダに生まれました。オランダ黄金時代の画家であり、バロック期を代表する画家でもあります。彼の同時代人には、レンブラント、カラヴァッジョ、ルーベンス、ベラスケスなどがいます。彼の生涯のパトロンは、ピーテル・ライフェンでした。本作では、彼の強欲な姿が描かれています。フェルメールの晩年に、英蘭戦争が勃発し、景気が悪化していきます。そして、彼の画家としての人生は、残念ながら傾いていきました。フェルメールは、たくさんの負債を抱えたまま、この世を去ってしまいます。

原作誕生の背景とは?

 原作の著者は、アメリカの作家トレイシー・シュヴァリエさんです。彼女は、19歳の時、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を見て以来、その絵の魅力に惹かれ始めます。この作品は、他のフェルメールの作品と比べると、物語や教訓に欠けた作品です。作中の少女は、複雑な表情でこちらを見つめています。彼女は、この作品を眺めているうちに一つの疑問が浮かんできたそうです。少女とフェルメールの関係はどうなっているのだろうか、フェルメールはこの少女に何かしたのではないか、ということです。フェルメールに関する記録は乏しいです。謎に包まれています。そこで、彼女は、名作「真珠の耳飾りの少女」はいかにして誕生したのか、という物語を描くにいたったそうです。

真珠の耳飾りの「少女」とは?

 フェルメール家は大家族です。妻と妻の母、そして11人の子どもたちが暮らしています。家族は、アトリエに入ることが許されていません。女中であるグリートだけが、掃除のためにアトリエを出入りしていました。次第に、グリートとフェルメールの距離は縮まっていきます。フェルメールは、ついにグリートの肖像画を描き始めます。2人はアトリエにこもりっきり。妻は、フェルメールがグリートに恋心を抱いているのではないかと悟ります。妻の怒りが頂点に達した時、彼女はついにアトリエに入り込みます。妻は、キャンパスに描かれたグリートが、自身の耳飾りを付けていることに憤慨します。

 実際のところ、少女のモチーフは誰なのか分かりません。フェルメールの娘だとも言われていますが、証拠がありません。それに、濡れた唇はとても娘のものだとは言いがたいです。

 この絵画で印象的なのは、少女が身につけている青と黄のコントラストをなしたターバンです。そのため、原作である小説が出版される前、この絵画は『青いターバンの少女』などと呼ばれていました。ターバンは、アジアで共通の衣装です。ヨーロッパでは一般的ではありません。フェルメールは、現実とはかけ離れた、何かしらへの憧れや想いを、この絵画の中に表現したのは間違いないのではないでしょうか。 

ダチョウ<br>先生
ダチョウ
先生

ダチョウ家族は、フェルメール展(2019) に行ってきました。ミーハーながら『牛乳を注ぐ女』の絵画を購入しました(娘への誕生日プレゼントに)!

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