【お金】国民年金のエッセンス 基本的な仕組みについて分かりやすく解説

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こんにちは。ダチョウです!

本記事は、国民年金の基礎についてです。

子<br>ダチョウ

ダチョウ

年金は、先のことだし、なんだか複雑で難しい。しかし、年金は、大切な資産運用。快適な老後のために、若いうちからしっかり理解しておかなあかんな。

公的年金とは?

 年金とは、毎年定期的かつ継続的に受け取ることができるお金のことです。その仕組みを支えるためにしっかりとした制度があります。年金には、大きく分けると公的年金と私的年金という2つの分類があります。私的年金とは、公的年金に加えて、さらにお金が欲しいという人が任意に加入する年金のことです。

 ここでは、公的年金について見ていきます。公的年金には、国民年金と厚生年金という2つの制度があります。

 国民年金とは、いわば年金の土台です。基礎年金(老齢基礎年金)とも言います。また1階建と呼ばれる部分です。国民年金に加入して、きちんと保険料を収めていると、将来、一定額の年金が保障されます。国民年金は、現役時代の所得とは関係なく、全員が同じ額のお金を受け取ることができる制度です。

 厚生年金とは、国民年金が年金の土台であり、1階建ての部分であるのに対して、その上に乗っかる2階建ての部分です。70歳未満の会社員や公務員が加入の対象者です。これは、お金を受け取る人の現役時代の生活水準に応じているため、現役時代の所得が高いと、年金の受給額も高くなる仕組みです。

ポイント

・年金:公的年金と私的年金
・公的年金:国民年金と厚生年金
・国民は1階部分で厚生は2階部分

国民年金の加入とは?

 国民年金への加入は義務です。日本に住所をおいている20〜59歳の全員は、強制的に国民年金に加入する必要があります。

 一方、任意に加入できる対象者がいます。

 まず、日本に住所をおいていない20〜59歳の人です。海外留学者や海外赴任者などです。

 次に、老齢基礎年金をもらえるようにしたい人です。受給資格期間を満たすといいます。120ヶ月の保険料を支払うと受給資格が得られます。受給資格期間を満たすという場合に関して、昭和40年4月1日以前に生まれた人には、特例任意加入があります。受給権を取得するまで最長で70歳に到達するまで任意加入できます。

 そして、老齢基礎年金の受給額を増やしたい人です。60歳に到達し、国民年金保険料の支払い義務はなくなったけれど、満額の年金を受け取るために必要な保険料を支払わなかった人です。原則65歳に到達するまで任意加入できます。

ポイント

・強制加入と任意加入
・住所が国内か海外か
・受給資格期間を満たしたいか
・受給額を満額に近づけたいか

国民年金の種類は?

 国民年金の加入者は、第1号被保険者、第2号被保険者、そして第3号被保険者という3つのグループに分けられます。

 まず、第1号被保険者とは、日本に住所をおいている20〜59歳の人で、第2号被保険者でも第3号被保険者でもない人です。第2号でも第3号でもない人とは、例えば、自営業者、学生、無職の人たちのことです。

 次に、第2号被保険者とは、原則として65歳未満の人で、会社員や公務員のように厚生年金保険に加入している人や共済組合の組合員の人たちです。住所は、国内外を問いません。

 そして、第3号被保険者とは、第2号被保険者に該当する配偶者に扶養されている20〜59歳の人です。住所は、国内外を問いません。ただし、年収が130万円未満に限ります。

 例えです。私が会社で働いているとします。私は、第2号です。夫が無職で私の扶養に入っているとします。夫は第3号です。私が会社を辞めたとします。私は、第3号から第1号になり、夫は、第3号から第1号になります。

 第1号〜3号のいずれの該当者も国籍を問いません。外国人であっても国内に移住していたら加入する必要があります。

ポイント

・被保険者:第1号・第2号・第3号

国民年金の保険料は?

 国民年金の保険料は、平成29年度以降、法律によって16,900円と定められています。ただし、毎年支払う保険料は変化します。その年度の保険料改定率を法定額の16,900円にかけた金額が実際に支払う金額です。令和2年度(2020年7月1日〜2021年6月30日)の保険料は月額16,540円です。

 支払い期限は、翌月末です。納付書の使用期限は2年1カ月です。

※保険料改定率=前年度保険料改定率×名目賃金変動率(物価変動率×実質賃金変動率)

保険料は免除できる?

 国民年金の保険料を支払うのが困難な場合は、保険料を免除、もしくは納付猶予することができます。例えば、失業してしまい保険料を払う余裕がないという時に利用できます。免除等の申請をご希望の場合は、お住まいの市区町村役場の国民年金の窓口で相談してください。

 免除・猶予には次のような場合があります。

・法廷免除(障害基礎年金や生活扶助の受給者等)
・産前産後免除(3ヶ月間免除可)
・申請免除(前年度の世帯の所得等に応じて)
・納付猶予(本人とその配偶者の所得に応じて)
・学生の納付特例(本人の所得に応じて)
・退職(失業)時の特例免除(離職票で全免可)
・DV被害者の特例免除

 申請免除・学生納付特例については、前年の所得等をもとに審査を行います。2年1ヶ月まで遡って申請ができます。一方、法廷免除や産前産後免除については、2年1ヶ月以降も遡って申請することができます。

 もし、支払いが困難な場合は、未納のままにしておくのではなく、この免除等の申請をすることをお勧めします。なぜなら、免除等の申請を行うことで、将来受け取れる年金額を確保することができるからです。年金は、個人の保険料の積立金と国の税金(国庫負担分)とで構成されています。免除申請等を行うことで、税金でまかなわれている分の年金額を受け取ることができます。

 免除等の申請を行うメリットは他にもあります。自身の身体に障害が生じてしまった場合、あるいは身内に万が一のことがあった場合に障害基礎年金、遺族基礎年金を受給資格を満たすことができます。

 免除に関する詳細はこちらをご覧ください

ポイント

・未納せずに免除および猶予申請を
・申請を受ければメリット大

追納できる?

 先に記した免除および猶予を受けた期間について、保険料を遡って収めることができます。ただし遡れる期間は、10年以内です。もし、就職により収入が安定した場合などには、この追納制度を利用することをお勧めします。なぜなら、将来受け取ることができる基礎年金の額を増額することができるからです。

 ただし、免除等を受けた翌年度から起算して、3年度目以後に保険料を追納する場合には、当時の保険料額に一定の加算額が上乗せされます。

ポイント

・余裕ができたら必ず追納を
・遡れるのは10年以内

保険料を何年納付すれば年金を受け取れるのか?

 将来、国民年金を受け取るためには受給資格期間を満たす必要があります。これは厚生年金保険も同様です。

 この受給資格期間は、現在10年以上です。10年、つまり120ヶ月間保険料を支払うと、将来、年金を受け取ることができます。この期間は、2017年8月より開始されました。それ以前は、原則として25年以上、つまり300ヶ月間保険料を支払う必要がありました。

 この受給資格期間は、保険料免除期間、および合算対象期間を含みます。合算対象期間とは、老齢基礎年金の受給資格期間の計算には入れるけれど、将来受け取る年金額には反映されない期間のことです。猶予期間がこれに該当します。別称、カラ期間とも言われます。

ポイント

・10年間の保険料を払えば年金がもらえる

年金はいくらもらえる?

 受け取れる基礎年金の満額は、約780,000円です。支払い期間である20〜59歳までの40年間(480月)保険料を支払った場合の金額です。ひと月分の保険料を支払うごとに、将来受け取る年金額が年間約1,625円増えていきます。満額の場合の計算は、1,625円×480月=780,000円 です。

 受給資格期間は10年なので、仮に、10年間保険料を支払った人は、毎年195,000円(1,625円×120月)のお金をもらえます。 

 年金は、約10年以上の受給で元が取れます。

 年間の保険料は、約202,800円です。(月額約16,900円)
 満額納める金額は、約8,112,000円です。(支払期間40年)

 65歳から年金の受給が始まります(現在のところ)。そうすると、76歳まで生きる場合、8,572,300円の年金を受け取ることができます。仮に、85歳まで生きる場合の受取額は、15,586,000円です。

ポイント

・受給期間10年以上で元が取れる

受給金を増額できる?

 将来受け取る年金を増額したいという人には、付加年金という制度があります。対象者は第1号被保険者と60〜64歳の任意加入者です。ただし、保険料免除者と国民年金基金(私的年金)の加入者は除きます。

 付加保険料は、月額400円です。将来、付加保険料を支払った期間に200円を掛けた金額を年間受け取ることができます。

 200円×480月=96,000円/年 です。

 40年間付加保険料を支払い続けると、老齢基礎年金に年間96,000円が可算されます。支払う付加保険料は、192,000円(400円×480月)なのでかなりお得です。ちなみに2年間で元が取れます。

 注意事項は、付加年金のみの加入はできないこと、申し込んだ日からの加入であることです。

ポイント

・付加年金は超オトク

ダチョウ<br>先生
ダチョウ
先生

わしはダチョウ牧場の経営者。60歳まで第1号に加入して、40年間保険料を支払い続けるぞ。さらに、付加保険料も上乗せ。倒産したら、特例免除の申請。まずはこれで老後の食費を確保できるぞ。

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