【英語】何度も読みたい文学 グレート・ギャツビーより

英語

こんにちは。ダチョウです!

『何度も読みたい文学シリーズ』です。

子<br>ダチョウ

ダチョウ

今回は、アメリカ文学を代表する作家、スコット・フィッツジェラルドの作品からや。『The Great Gatby』チャプター9の最後の英文。

訳は、スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』村上春樹訳、中央公論新社、2006 より

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【本】スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』とは?あらすじと内容について紹介

Most of the big shore places were closed now and there were hardly any lights except the shadowy, moving glow of a ferryboat across the Sound. And as the moon rose higher the inessential houses began to melt away until gradually I became aware of the old island here that flowered once for Dutch sailors’ eyes – a fresh, green breast of the new world. Its vanished trees, the trees that had made way for Gatsby’s house, had once pandered in whispers to the last and greatest of all human dreams; for a transitory enchanted moment man must have held his breath in the presence of this continent, compelled into an aesthetic contemplation he neither understood nor desired, face to face for the last time in history with something commensurate to his capacity for wonder.

英訳

 海岸沿いの地所には豪邸が並んでいたが、その大半は既に閉ざされており、海峡を横切っていくフェリーボートの揺らめく仄かな明かりのほかには、灯火はほとんど目につかなかった。月が高く昇につれて、家屋などという取るに足らぬものはどんどん影が薄れ、オランダ人の船乗りたちに向けてかつて花開いたこの古き島の姿が、徐々に浮かび上がってきた。彼らの目にはおそらく、この島は新世界の鮮やかな緑なす乳房として映じたのであろう。消え失せてしまった見渡す限りの樹林はかつては ー それらの樹木はギャツビーの屋敷にあとを譲ったわけだが ー 人類のすべてにとって最後の、そして比類なき夢に向けて、甘い言葉をさやかに囁きかけていたのだ。束の間の恍惚のひととき、人はこの大陸の存在を眼前にして思わず息を呑んだに違いない。審美眼的な瞑想(そんなものを本人たちは理解もしなければ、求めもしなかったはずだが)の中に引きずり込まれ、自らの能力の及ぶ限りの驚嘆をもって、その何かと彼らは正面から向き合ったのだ。二度と巡り来ぬ歴史のひとこまとして。

単語まとめ
・shadowy:かすかな、影の多い
・glow:白熱、頬の赤らみ
・sound:海峡、入り江
・inessential:必要でない
・melt away:次第に消える
・become aware of:気がつく
・make way for:道を譲る
・pander:人の弱みにつけ込む
・transitory:一時的な、はかない
・enchant:うっとりさせる、魅了する
・compel:強いる
・aesthetic:審美的な
・contemplation:瞑想、期待
・commensurate:釣り合って

And as I sat there brooding on the old, unknown world, I thought of Gatsby’s wonder when he first picked out the green light at the end of Daisy’s dock. He had come a long way to this blue lawn and his dream must have seemed so close that he could hardly fail to grasp it. He did not know that it was already behind him, somewhere back in that vast obscurity beyond the city, where the dark fields of the republic rolled on under the night.

英訳

 そこに座って、知られざる旧き世界について想いを馳せながら、デイジーの桟橋の先端に緑色の灯火を見つけたときのギャツビーの驚きを、僕は想像した。彼は長い道のりをたどって、この青々とした芝生にようやくたどり着いたのだ。僕はすぐ手の届くところまで近づいているように見えたし、それをつかみ損ねるかもしれないなんて、思いも寄らなかったはずだ。その夢がもう彼の背後に、あの都市の枠外に広がる茫漠たる人知れぬ場所に ー 共和国の平野が夜の帷の下でどこまでも黒々と連なり行くあたりへと ー 移ろいで去ってしまったことが、ギャツビーにはわからなかったのだ。

単語まとめ
・brood:じっと考える
・pick out:区別する、明らかにする
・lawn:芝生
・vast:広大な
・obscurity:不明瞭、あいまい
・roll on:過ぎ去る

Gatsby believed in the green light, the orgastic future that year by year recedes before us. It eluded us then, but that’s no matter – tomorrow we will run faster, stretch out our arms farther… And one fine morning–

英訳

 ギャツビーは緑の灯火を信じていた。年を追うごとに我々の前からどんどん遠のいていく、陶酔に満ちた未来を。それはあのとき我々の手からすり抜けていった。でもまだ大丈夫。明日はもっと速く走ろう。両腕をもっと先まで差し出そう。・・・そうすれば晴れた朝に ー

単語まとめ
・recede:退く
・orgastic:陶酔に満ちた
・elude:すり抜ける、逃れる
・stretch out:差し伸べる

So we beat on, boats against the current, borne back ceaselessly into the past.

見出し

 だからこそ我々は、前へ前へと進み続けるのだ。流れに立ち向かうボートのように、絶え間なく過去へと押し戻されながらも。

単語まとめ
・beat on:どんどん打つ
・bear back:押しやる
・ceaselessly:絶え間なく
ダチョウ<br>先生
ダチョウ
先生

グレート・ギャツビーは、愛読したくなる名作。特にチャプター9のラストが好きなので紹介します。

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